四代目店主のブログ

2025年7月2日

畳が腐ってきた…それ、白アリかもしれません|法事前の畳・襖・障子のリフォーム事例



ご実家の畳、大丈夫ですか?離れて暮らすご家族からのご相談

画像はイメージです

先日、当店のホームページを通じて、畳と襖、障子の張り替えのご相談をいただきました。ご連絡くださったのは、遠方にお住まいの娘さん。「母が一人で住んでいる実家の畳や襖、障子が古くなってきたので、見ていただけませんか?」という、心のこもったご依頼でした。

お見積りに伺うと、奥様が一人で迎えてくださいました。「もうすぐ法事があるので、それまでに部屋を綺麗にしておきたくて…」とお話してくださいました。

畳の状態を確認すると、窓際の畳が紙で覆われており、「ここが腐ってきているようなんです」とのこと。畳をめくってみると、なんとシロアリの被害が出ていました。


畳の腐食は、湿気だけが原因ではありません

今回のお宅は6畳と4.5畳の続き間。特に6畳間はかなり劣化が進んでおり、畳の下にはシロアリの痕跡がしっかりと見られました。実は、シロアリは静かに床下から侵入して、気づかないうちに畳を食い荒らしてしまうことがあります。

今回は法事までの日数が限られていたため、まずは急ぎで6畳間を新畳に、4.5畳間は表替えで対応させていただきました。

お選びいただいたのは、当店人気の「なごみ」シリーズ。安心の熊本産い草を使用しており、肌触りが良く、お部屋が一気に明るくなります。


襖と障子も張り替えて、明るい空間へ

畳の交換と合わせて、襖と障子の貼り替えもご依頼いただきました。

  • 襖紙:国際産業製「ながしま」シリーズ no.215
  • 障子紙:当店おすすめの厚口「中級紙」

ちょうど梅雨時期だったため、天気とのにらめっこになりましたが、できるだけ晴れた日を狙って納品。襖や障子は湿気を吸いやすく、雨の日に納品するとシミやたるみの原因になりますので、納品日には細心の注意を払いました。


白アリ対策は畳替えとセットで考えると安心です

今回は急ぎの対応となりましたが、本来であれば、畳を替える前にシロアリの駆除や床下の点検をおすすめしています。

実は以前にも同じようなケースがあり、「消毒はしなくても大丈夫だろう」との判断で畳だけ替えた結果、1年後に再び白アリに侵されてしまったという事例もございました。

畳をめくったそのときに白アリがいなくても、床下や基礎の中に潜んでいる可能性は大いにあります。畳替えと同時にチェックすることで、余分な費用や二度手間を防ぐことができます。


お電話でのご相談がいちばんスムーズです

今回のように「法事までに間に合わせたい」「母の家を見てほしい」など、個別のご事情に応じたご提案をするためには、お電話でのご相談がとてもスムーズです。

特にお急ぎの場合や、「畳が腐ってきた」「床がフカフカする」など気になる症状がある方は、すぐにお電話をいただくと、早めの対応が可能です。

ホームページやLINEからのお問い合わせも受け付けておりますが、お電話でしたらその場で状況をお伺いしながら、最適な方法をご提案できます


最後に

畳、襖、障子は、どれも日々の暮らしに寄り添うもの。少しでも傷んできたかな?と思ったら、早めのチェックが長持ちのコツです。

「どこに相談したらいいのか分からない…」と迷ったら、どうぞお気軽に南谷畳店までお電話ください。お客様の暮らしに寄り添う、やさしくて頼れる畳店でありたいと、私たちは願っています。