四代目店主のブログ

2024年3月17日

新しい畳のいい香り広がる築120年古民家!ご親戚からも絶賛の「ほのか」畳表


 美濃市蕨生の古民家から八畳二間の畳替え依頼

 

美濃市蕨生にある築120年もの歴史を誇る古民家から、八畳二間の畳替えを依頼されました。この家は代々大切に守り継がれた趣のある佇まいで、建物全体から古き良き時代の風情が漂っています。ご要望は、間もなく行われる親戚の集まりに合わせて、畳を綺麗にしてお客様をお迎えしたいというものでした。当店では地元の大工さんからのご紹介で、古民家の畳工事を多数お手伝いさせていただいております。


 選ばれたのは島田優一さんが織った「ほのか」麻入り畳表

今回はお客様に当店のラインナップの中にある「ほのか」畳表をお選びいただきました。この畳表は経糸に丈夫な麻糸が使用されているのが最大の特徴で、畳表に適度な厚みがあり長持ちする仕上がりとなります。地元の問屋さんお勧めの島田優一さんが織った畳表です。島田さんは畳表の伝統的な製法を熟知しつつ、現代の求める品質にもしっかりと応えられる方で、その確かな技術とこだわりが「ほのか」畳表に随所に詰まった逸品なのです。


「ひのみどり」いぐさで織られた上質な風合いと肌触り

「ほのか」畳表に使用されているいぐさは、「ひのみどり」という品種を使用しています。球磨川の清らかな流れと、有機質の肥料を主体で丁寧に育てられたこのいぐさは、きめ細かくなめらかな上質な風合いと、肌に馴染む良い肌触りが自慢です。いぐさならではの独特の香りと程良い質感が特徴的な逸品に仕上がっています。


 畳縁には当店自慢の梅里シリーズ菊黒を使用

そして今回、畳縁には当店自慢の梅里シリーズ「菊黒」を使用しました。黒と言っても黒ではなく、落ち着いた濃い目の緑が高級感があり、しっくりとした雰囲気を醸し出します。丈夫で長持ちする上質な作りも魅力です。


 床下の湿気対策に徹底した天日干し実施

築120年の歴史を持つ古民家では湿気対策が欠かせません。この蕨生の古民家は裏手が山で床下の湿気が気になったため、お部屋から畳を引き上げ、4日程畳の無い状態にしてできるだけ風を通してお部屋の湿気を極力取り除くようにしました。そして持ち帰った畳は徹底的に天日干しを行い、畳床に染み込んだ湿気を取り除くようにしました。


 「新しい畳のいい香り!」とご親戚から喜びの声

そうして新調された畳が納品された際、たまたまいらっしゃったご親戚の方から「新しい畳のいい香りがするわね」と喜びの声を頂戴しました。実際に新畳に触れ、その良さを実感されたようで、私も大変嬉しい出来事でした。親戚の方はさっそく雑巾で畳を拭き始められ、その様子から新畳の心地良さを満喫されている様子が伺えました。


 湿気の多い地域での畳表のカビ対策

ただし、この美濃市蕨生の地域は湿気が多く、特に梅雨時には畳表の表面にカビが発生しがちです。そのため、客間の換気に加え、エアコンの除湿運転や除湿機の活用をお客様にはお勧めしています。一日中除湿を徹底し、湿気の少ない快適な環境を保つことが大切なのです。特に長雨の後はカビの発生に注意が必要で、素早く対策を取ることをアドバイスさせていただきました。


このように、「ほのか」畳表と梅里シリーズ菊黒の畳縁、そして環境に合わせた湿気対策を万全に行うことで、築120年の歴史を誇る古民家にふさわしい新しい畳の心地良さが長く続くはずです。古民家ならではの懐かしい雰囲気と新畳の清々しさが絶妙に調和した空間が生まれ、ご親戚の集まりを有意義で心豊かなひと時をお過ごし頂けましたら幸いです。。当店では今後も地域に根差した営業活動を心がけ、一件一件丁寧に対応していく所存です。