四代目店主のブログ

2016年9月1日

い草の故郷 広島への旅 その②


こんにちは。4代目です。

それでは、前回の続き。

2日目は、広島駅より新幹線に乗り福山市移動しました。

福山駅からはレンタカーに乗り走ること1時間、沼隈という所へやって来ました。

その目的は、畳表を手織りしてらっしゃるこの方、来山さんにお会いする為。

 

 

来山さんは「現代の名工」に選ばれた方で、備後地方に伝わる手織りの畳表「中継ぎ表」を作っていらっしゃる方。

今では手織りの職人さんは、この方1人となってしまいました。

 

 

実際に織っている所を見せて頂きました。

通常よく見る畳表というのは、右からと左から交互に1本のい草を織り込んでいくのですが、この中継ぎ表というのは、畳表のちょうど真ん中辺りから、2本のい草を織り込んで行く特殊な物です。

良質ない草のみを使用し、尚且つ質の良い部分のみが表面に現れる畳表。

織り上がりはこちら。

 

 

初めて見る方は驚かれる事かと思いますが、
真ん中に飛び出してるい草は、包丁で切り取ったり手でむしったりと職人により様々ですが、ちゃんと取ってから畳となります。

手織りという事もあり、1日で作れるのは、たった1枚か2枚のみ。

そして、畳表の一山の中には麻糸が入っているのはご存知ですか?

一般的には、既に出来上がっている糸を購入して畳表を製織するのですが、これは違います。

麻糸を1から作られるんだそうです。

 

 

 

 

こちらの女性は、来山さんのお弟子さん。

栃木県から移住して、来山さんの元で修行をされているそうです。

ここまでこだわって作られた畳表、素晴らしいの一言ですね。

ここまで手の込んだ物、もはや畳となっても乗ることすら恐れ多いです。

この女性の方にはぜひ、この素晴らしい技術を伝承して頂きたいです。

そして最後に、今回ご協力して下さった皆様に御礼申し上げます。

 

 

こちらは、今回一緒に旅をした「三四五会」の皆さんです。

皆さん、お疲れ様でしたー!

 

 

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