四代目店主のブログ

2024年2月2日

岐阜市正木のお客様、10畳の表替えをさせて頂きました。


今回は岐阜市正木のお客様宅の畳の張替えをご紹介します。

こちらのお部屋は一階のお座敷で、畳床も昔ながらのワラ床で、しかも上等品でしたので、今回は畳床はそのまま使用し、表面のみの張替えをしました。

施工前

最近では、建材床と呼ばれる軽い畳が主流となって来ましたが、建材床で1枚の重さが約14〜15kg。

そして藁床ですと、25kgから30kgオーバーの物まであります。

今回の畳は恐らく30kgオーバーのものでした。

藁床は畳の張替え作業ももちろん大変ですが、運搬にかかる労力といったらもう大変です。

藁床というものは、稲藁を約40cm程積み重ねて、これをローラーで圧縮させながら糸で縫い付けているわけですから、相当な量の稲藁が必要なわけです。

畳床にも1等、2等、3等と等級がありますが、1番良いものは1等とされます。

今回は1等のものでした。

藁床は、稲藁1本1本が真っ直ぐできている訳ではありませんし、そもそも天然の植物である為、綺麗な立体形の物が出来にくいですし、普段の生活で踏み歩いていると、どうしてもへたりやクセがでてきてしまいます。

こういった所は極力補修しながら作業をさせて頂いておりますが、これも限界がありますので、こういう床ムラが気になる方は、建材床に入れ替えるのが勧めです。

今回は極力補修をして張替えをさせて頂きました。

施工後
畳縁:梅里 静 菊黒

「ほのか」を使用

畳は時間が経つと痩せて縮んできます。

こういった所をそのままにして張替えますと、当然畳と畳の間に隙間ができてしまいます。

当店では当然こういったところも無料で補修してお作り致します。

他店で畳を替えたけど、施工具合が気になるという方がいらっしゃいましたから、お気軽にお声がけくださいませ。