四代目店主のブログ

2024年4月3日

岐阜市黒野のお客様、ヘリなし畳と襖の貼り替えをさせて頂いた事例をご紹介します。


当店のホームページをご覧になった岐阜市黒野にお住いのお客様宅の畳を、天然いぐさの「目積表」(めせきおもて)を使用して、琉球畳(へりなしたたみ)の作成と、株式会社太陽 社製の「はるか」シリーズno.879の無地を使用して、襖の貼り替えをさせて頂いた事例をご紹介致します。


畳や襖を綺麗にしようと思ったきっかけ

築30年以上が経ったお家の2階のお部屋でしたが、お孫さんがよく遊ぶお部屋であることと、洗濯物を干すベランダのあるお部屋であることから、その部屋で洗濯物をたたむ際、古くなった畳のささくれが服に付くのが気になるという事がきっかけだったそうです。


琉球畳とは?

現在、琉球畳と一般的に呼ばれるものは、縁のついていない半畳ばかりを部屋に敷き詰めた物のことを指しますが、本来は琉球表と呼ばれる畳表を使用して作られたものを琉球畳といいます。

琉球表とは、現在では大分県国東市で栽培された七島藺(しちとうい)と呼ばれる草を使用して織られたもので、最近一般的に出回っている縁の無い畳は「目積表」(めせきおもて)という普通のいぐさを使用したものですので、我々畳業界では二つを区別するためにこちらを「へりなし畳」と呼んでいます。

琉球表は結構高価ですので、ご注文の際には必ず確認をしてからの製作をしております。


今回使用した国産天然いぐさ「目積表」とは

今回使用した国産天然いぐさの「目積表」は、熊本県八代市三江湖町で栽培された「ひのみどり」という品種のいぐさを使用して織られた畳表です。生産者さんは天津謙治 弘也さん親子で、商品名も「銀河 太平洋目積」と名付けられています。

2016年には熊本県い業大会で”農林水産大臣賞”受賞の農家さんで、いぐさ栽培から畳表の製織までされています。

当然品質は最高で、お勧めできる生産者さんのひとりです。


へりなし畳のメリットとデメリット

ヘリなし畳のメリットといえば、何といっても見た目がスッキリとした和モダンな空間になることです。全く同じ色の畳表を交互に向きを変えて並べるだけで、市松柄となりとても素敵な雰囲気になります。

オシャレなお部屋にしたい方にはおすすめです。

へりなし畳のデメリットといえば、畳に縁が無い為、どうしても角が剥き出しとなり、畳の角から傷みやすい事です。


襖の貼り替えに使用した株式会社太陽 社製の「はるか」シリーズno.879とは、どんなもの?

今回、畳と一緒に襖の貼り替えもご注文頂きました。

お客様のご要望は、お部屋をモダンな感じにしたいという事でした。

株式会社太陽 社製の「はるか」シリーズのno.879は無地で柄が一切入っていないものです。

モダンもしくはシンプルなお部屋にしたい場合は、こういった無地の紙をお使い頂くのもオススメです。

襖には、昔ながらの山水柄もあれば、モダンな柄や無地のものもございます。

ぜひ見本をご覧になってお選びください。


 

岐阜市で畳や襖、障子の貼り換えは (有)南谷畳店にお任せください。

お気軽にお問合せください。

LINEからもお問合せができます。